2014年8月20日の広島市土砂災害の復興!

広島市の安佐南区 安佐北区は8月20日の早朝に降った集中豪雨で、多くの土石流災害を発生させました。

被害は大小さまざまですが全壊~床下浸水まで相当の世帯に被害があったと思います。

当社でも、これまでリフォームでお世話になられた方が1世帯床下浸水と敷地全体に真砂土の土石流の被害にあわれました。

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土砂災害の次の日に電話があって訪問しましたが、

写真のように道はまるで川のように水が流れていて、そのお住まいに行くのが怖いようでした。

 

 

 

 

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土砂をかき分け敷地に入りましたが、敷地へ侵入すればそこは土砂でどろどろの状態でした。

玄関のドアも開かない状態で、お客様は夜に掃出しの窓から避難したそうです。

とても怖かったことだと思います。

 

 

 

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次の日は、玄関までの通路が確保できるように、通路の土砂を片づけるために、当社の協力業者のお掃除屋さんの面々に連絡して土砂を取り除く手伝いをしてもらいました。まだ土砂は確り水を含んでいるので土嚢袋に入れても水がわき出るような感じでした。

300枚の土のうを用意していきましたが、帰りには土のうはなくなってしまいました。

 

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総勢7名がくたくたになりなながらやっと通路の土砂をのけることが出来て、泥だらけでお昼ご飯をいただきました。

左手の手術から約半年で最近は体を動かすことが少なくなった私ですが、大きな倉庫もみんなで力を合わせて、元の位置に戻すことが出来ました。

私たちは、わずか一日ですが、何とか玄関までの通路を確保することが出来ました。ボランティアとして、手伝ってくれたお掃除屋さんに感謝です。ありがとう!

DSC_8252私のように機械を使って仕事をしている人間から見ると、人間の力は、本当に微力だと感じています。どんなに強靭な体力をつくっても機械はとてつもない大きな作業をしてくれます。

しかし今回のように土砂を取り除く作業は大勢のボランティアの方の人力を借りて、八木3丁目のお住まいは、少しずつ敷地の周りの土砂が取り除いて行かれました。10時~15時までの時間の制約はありますが、ボランティアさんが来られるときは10名以上で来てくれます。

広島の方や、遠くは宮城県や福島県からも来られていたようです。

 

敷地全体の、土砂が大凡片付いたころに、床下に土砂が入っているのではないかという電話連絡をいただいて、私が再び訪問しました。

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畳を上げると下地の針葉樹合板が濡れていて、もう少しカビが発生していました。これは、床下に土砂が流入していると、直感んで解る状況でした。

訪問したのが夜で、大工工事などほとんどしない私ですが、訪問の前に床の合板に打ち付けられている、くぎを抜く小さ目なSバールを金物屋さんで買って、妻と一緒に訪問しました。

左手を手術して約半年やっとその手の握力が元の半分ぐらい戻っているぐらいなので、妻の力を借りて畳を上げて、釘抜きも力のいる作業は妻に手伝ってもらいました。このようなときは左手が思うように使えないのはもどかしいです。

 

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丸鋸で3尺角に針葉樹合板をカットしてはがしてみると、床下には15センチぐらい土砂が水平に堆積していました。少し乾燥が始まっているからは、その土砂は亀甲のように割れてきていました。床下はカビ臭いにおいがしています。

この土をそのままにしていたらどうなるのだろうと疑問を持った私はすぐに津波の被害を受けた仙台に住む新住協の会沢さんに、津波災害の後同じように土砂や水が流入した、家で、その後の対策が知りたく電話をかけてみました。

このような土砂が入った家は、一年後には、床下にすごいカビが発生したそうです。私が創造したように、床下に溜まった土砂は、一度取り除く必要があることが具体的に解りました。

 

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床下に侵入した土砂は、その床下の束石の天端ぐらいまで(約15センチ)堆積していました。

どこから侵入したのか、笹や木材まで床下に流れていました。

 

 

 

 

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ボランティアの方に土を撤去する作業をお願いされるそうで、私たちは、急きょ宮本大工さんをつれて、翌朝垂木の一部と合板全部を撤去しました。合板は濡れてカビが生えてきていたので、施主さんは新しい合板に替えて欲しいということになりました。

カビは住まいの大敵です。カビの生えないようにする対策は必要です。

 

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ボランティアの方にその日のお昼前に来てもらって、土砂を撤去してもらって、3時から再び根太を復旧して、私はアルコールで除菌をして今後の事を考慮して、扇風機4台で、床下を乾かすことにしました。

 

 

 

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ふた間続きの和室は、片方の土砂の撤去と復旧の工事を終え翌日の朝再び撤去して大勢のボランティアの方の力を借りて、15時ごろに2部屋目の和室の土砂の搬出を終え、

 

 

 

 

 

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築40年のSハウスのプレハブ造りの住宅の床のパネルは、すでにカビで腐っていました。

構造も建物外周部にのみコンクリートの立ち上がりのある布基礎構造で、現在の耐震性耐震性を備えた基礎とは大きく異なります。

少しでも安心して快適に暮らせるように、カビなどの有益にならないものは、排除していきたいです。アルコールで除菌する私はそれで酔いそうな感じです。

 

 

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大量の粘土のような土砂ですが、手際良く作業をしてもらいました。

土のうに粘土のような土砂を入れるには、そこの開いたバケツが有効です。あまり詰め過ぎると重くて、持ちあがれなくなります。

下着までどろどろになりながら、淡々と作業をしていただくボランティアの方には頭が下がります。

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2間続きの和室の土砂と、手の届くその周辺の土砂は取り除くことが出来ましたが、そのほかの所は、まだ土砂は残っていますが、物をのけて、費用をかけて床の仕上げ材をはがしてまでする気力がお客様には残っていなくて、とりあえずこれで床下の土砂の取り除きは終えることにしました。

後は床下の乾燥をいかに早くさせるかということ、カビが発生しないように薬剤処理はいると思います。

私はアルコールによる除菌を施工して、宮本大工さんに15時から不足の束石を据え付けてもらい大引きを取り付けてもらいました。

 

次の日はお父さんの宮本大工さんに、引き継いで床を完成させます。大勢の方の力を借りて、何とか復旧できています。ありがたいです。

家は健康で快適に暮らすために最も必要ななくてはならない物だと思います。早く元の生活が取り戻せるように頑張りたいです。

 

 

 

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