2013年 明けましておめでとうございます。

2013年巳年の一年が始まりました。建築を取り巻く日本の環境は大きく舵を切るときに来ています。

今まで国の政策では、造っては壊すスクラップアンドビルド的な考えが定着した家づくりをしていましたが住生活基本計画H18年~H27年(後3年)が策定されていて、これからの少子高齢化社会を見据えたライフスタイルの変化に対応するべき住生活基本法がベースになって国を挙げ 各都道府県 各地で住生活基本計画がまさに実施されています。

省エネルギー性の向上 耐震化率を向上させ、住宅をストック型として位置づけようとする政策ですが、これまでの計画で長期優良住宅として補助金制度を制定しストック型の住宅を定着させようする制作を取ってきています。

今年度は10年間の住生活基本計画の7年目に当たり残りの3年間でストック型の住宅を定着させようとする施策が拍車をかける年であると感じています。又消費税増税も行われる可能性が高く我々建設業としては、一時期に住宅建築計画が殺到する可能性が高い状況にあると感じています。

住宅を取り巻く建設業は、決して成長産業では無いと思いますが、国の様々な政策の上で成り立っています。我々中小企業は地域に密着した企業であり、ほとんどの場合地産地消で成り立っています。一時の住宅建設殺到で潤う業種ではありません。本来ならば安定供給を望みたいものですが、ここ3年はそのような事は望み難い状況にあると感じています。

その様な建設業を取り巻く環境にある、今年2013年巳年ですが、出来るだけ一時的な政策や周りの環境に振り回されないように、確実に誰もが望む耐久性が長く、冬暖かく、夏涼しい省エネ住宅の住宅建設に努めていきたいと思います。

又これまでの住宅建築は残念ながら、耐震性も断熱性も無いに等しい位の性能になっている家が多いのですが、出来るだけ既存の家を生かして耐震化・高断熱化を推進する工事を勧めたいと考えています。

新しい年を迎え足並みは遅くとも確実な住宅建設を行いたいと思っています。昨年はフロリダにストック型のアメリカの住宅を勉強させていただきましたが、今年1月には新住協のメンバーとドイツにパッシブハウスの勉強にいきます。日本の今までの住宅政策では、本物のストック型の姿が見えません自分で答えを見つけたいと感じている巳年の一年です。

↑写真は仁保姫神社での会社繁栄祈願祭です。今年は1月5日から新しい年の事業をはじめました。

コメントをどうぞ