比治山の家屋根工事進行中

今年の夏の暑さは尋常ではありませんでした。これからはもっと夏の暑さは強烈になることが予測されます。その様な気候変動の影響もあって、遮熱の塗料とか銀紙を貼りつけた遮熱材などが沢山商品になっていますが、実際はあまり室内の温度環境には改善されていないのが実情です。

屋根の表面温度を下げるには、反射率の高い白い色の屋根材を使うと反射してそれだけで表面温度は45度ぐらいになります。熱吸収の大きな黒い色ですと60度を超す事もあるので、それだけを見ると相当に効果があると思いますが。

私たちが取り組んでいる、夏対策された高断熱の家では室内の天井の表面温度を29度以下にしていますが、その高いレベルでは、銀紙等の遮熱材はほとんど約に立たない結果になります。いまだに遮熱塗料で夏を涼しくといっている建設会社が後を絶たないのが残念です。

屋根はとても大切なもので、メンテナンスサイクルの短いものでは約10年で塗替えを余議なくされます。その後はもっと早いメンテナンスサイクルになります。

新築時に少しお金がかかったとしてもメンテナンスサイクルの長い商品を選ぶと結果的にはお得だと思います。

今回の屋根材はオーストラリアのAHIルーフィング社のコロナという屋根材を採用しましたが、この屋根材は30年の製品補償が付きます。美観補償は10年ですが、多少の色が変わることは、美観にもあまり影響がないと私は考えています。

屋根に関しては30年ごとに葺き替える必要がありますが、建築された歳に生まれた子供が30歳になるまで、メンテナンスがいらないとすれば、耐久性の長い素晴らしい商品だと思います。

当社ではベルックスの天窓を勧めますが、天窓の強化ガラスは強烈な太陽光や雨等の影響で15年ぐらいで透明度が下がってきます。そのことをわかっているベルックスは、ガラスを簡単に変えれるように、考えてくれているのが嬉しいです。

屋根施工の実際

上に施工の写真をのせましたが、屋根にはたとへ雨が屋根材の裏に侵入してきても構造躯体に影響無いように様々な工夫がなされています。

壁際には屋根材の下の見えない所に捨て谷 けらば側にも捨て水切り、又天窓には、自己粘着性のあるルーフィングのまし張り、一体成型された水切りと沢山の部材を合わせて家を雨から守ってくれます。

屋根に窓を取り付けるのですから、それなりの対策が必要になることは、少し考えるとわかる事だと思います。

経験豊富な屋根屋さんの加藤君はそのことを熟知してくれていますが、それでも納まりに関して、度々電話をくれます。天窓を取り付けたり壁の通気を考えたり雨漏りをしない構造にするには、実際は大変多くのノウハウを要します。

業者さん任せに天窓を施工する会社が多くありますが、雨漏りの危険性は極めて大きいと思って良いと思います。最も注意が必要なヶ所といえます。

建築の施工には沢山の大切なところがありますが、屋根工事はその内でも最も大切で、几帳面な施工が大切です。

コメントをどうぞ